嘘つきは個別指導の始まり
「嘘つきは泥棒の始まり」なんて言います。
でも、個別指導塾の業界では・・・
「嘘つきは個別指導の始まり」と言います。
まあ、私が言っているだけなんですけどね(笑)。
今日は「嘘」についての話。
さて、とにかく、嘘はいけません。
嘘をついたり、約束を破ると人から信用されません。
だから、仕事においては、絶対に「嘘つき」は上手くいかないようになっているのです。
そういうものです。
仕事をする時に一番大事なのは、間違いなく、「真摯さ」。
ちなみに、リーダー的資質など存在しないと断言する、かの有名なドラッカーさんが、リーダーが持つべき唯一の資質として挙げるものも、この「真摯さ」という資質です。
まあ、この辺りの話はまたの機会にするとして、とにかく、嘘つきはダメなわけです(笑)。
しかし、個別指導の世界においては、嘘をつかない「正直者」が「正直な結果」を出したところで、上手くいかないのです。
う〜ん…何を言っているのか、よく分かりませんよね?(笑)
つまり、個別指導は「嘘」が重要だということです。
例えば、数学30点の生徒が面談にやって来たとします。
正直者の先生が「君の今の学力状況なら次のテストは頑張っても50点取れれば御の字かな」なんて正直に話をして、、、
そして、実際に50点取って来たとして。
確かに予想通り点数は上がったものの、そんなのは面白くも何ともないわけです。
たいした満足感にも繋がりませんし、その子の性格まで変えるほどの大きな自信も生まれません。
本物の個別指導をするのなら、言うべき言葉は、、、
「君なら絶対に80点取れる!」です。
いやいやいや、いきなり2倍以上の点数なんて、それはあまりにも不誠実ですよ。
まあね。この時点では、この先生は大嘘つき野郎ですね(笑)。
だって、取れる保証もないのに、「絶対に80点取れる」なんて言っているわけですから。
でもね、だいたい勉強が苦手な子というのは、自分で勝手に限界を決めているんですよね。
30点くらいなら、次回は40点くらい取れたらいいなぁって。
いや、塾の先生の中にも、そう思っている人もいるかもしれませんね。
でも、それじゃあ、なかなかその子は変われない…。
だから、個別指導は「嘘をつくこと」からがスタート。
その嘘がきっかけで、「もしかして、こんな自分でも80点取れるかもしれない…」って思って、生徒は頑張るのです。
それが生徒の成績を伸ばす方法論の1つ。
もちろん、ちょっと極端な例を挙げていますから、誰にでも80点の嘘を連発すればいいってもんじゃないですし、嘘をついたからには嘘にならない方法論も伝えてあげなきゃいけない。
もっと言えば、嘘にならないように付き合ってあげなきゃいけないとも思いますよ。
とにかく、「嘘」で子ども達をその気にさせて、でも、その結果、無理だと思えるような点数を取らせてやるのです。
そうしたら、その子はどうなると思います?
はい、自信が生まれ性格まで変わるのです。
実際に、数字1点で入塾して来た生徒が、次のテストで90点を取って来た時、その子は劇的に変わりました。
人生も変わりました。(今回は詳しくは書かないけど。)
劇的な点数アップはこの生徒がうちの塾の最高記録ですが、個別指導をしていたら、こんな例はいくらでもあります。
そうです。個別指導は嘘を本当にすることが可能な指導。
だから、個別指導塾の先生は、「嘘」を本当にするのが仕事なのです。
オーラのないマッチメーカーこと、株式会社WiShipの岡田でした。