【8/9(月)】個別指導の神様が降りてきた・リターンズ~大手塾VS個人塾~(5)第一ラウンドの終了①

個別指導塾 個別指導ノウハウ 学習塾経営 学習塾コンサル WiShip

三.第一ラウンドの終了

(三月中旬)

超大手個別指導塾の“天下一個別”がこの京都市川科区に開校してから、約一ヶ月が経過した。

この期間、“天下一個別”は、思ったような数の問合せを獲得することができなかった。

第一ラウンドは、ひとまず。“個勉塾”の勝利といったところか。

 

■場面は“天下一個別”の本社ビル内。

「キーツネさん!大変です!大変です!問合せ目標から大きく下回ってます!」

関西の営業本部長・塩川が慌てて個別指導の神様・キーツネがいる本部参謀室に入ってきた。

「塩川君さあ、ノックくらいしてくれる?ほんとに君は品のない男だ。」

「あっ、すみません!でも、大変なことに!」

「まあ、落ち着きなさい。何が大変だって騒いでるんだ?」

「はい、問合せ数が!!」

「だから、何?」

「問合せ数が目標から大きく下回っているんです!」

「えっ?!何だって!…何故だ?」

「はい、たぶん原因はこれじゃないかと。」

塩川は手に持っていた“個勉塾のチラシ”をキーツネに見せた。

「うっ、これは…。最大二ヶ月無料体験だって?!何とこしゃくなまねを…。」

「はい、こしゃくです!」

 

 

■場面は変わって、“からくり屋珈琲店”。

「タヌーキさん!見てください!問合せ数が昨年の一.五倍で推移してます!」

「そりゃそうやろ。昨年の二倍のチラシを投下したんやから、当たり前やん。ジブン、相変わらず頭悪いちゅうか、キモいちゅうか。」

「そうなんですけど、これも見てください!」

「ん?何?」

我利勉は“天下一個別のチラシ”をタヌーキの目の前に差し出した。

「“天下一個別のチラシ”です。」

「見たら、分かるがな。」

「ですね…すみません。それでね、タヌーキさんが予測したように、向こうは無料体験一ヶ月にしてきてるんです!」

「やっぱりな。」

「はい。それに、今のところのチラシ折込回数もうちの方が多いですし、こちら側の完全な読み勝ちです!アハハ、ざまあ見ろ!って感じですよね。」

「ジブン、アホかいな。まだ1ヶ月しか経ってへんのに、何を浮かれてんねん。向こうは超大手や。ましてや、キーツネがいるわけや。第1ラウンドで勝ったからって、調子に乗ってたら痛い目に会うで。ほんまに、これやから、育ちの悪い奴はあかんねん。」

「あの~。」

「何やねん。」

「お言葉を返すようですけど、私、こう見えて、結構、育ちは良い方なんですけど…。」

「はあ?どこがどう育ちがいいって言えるねん。ショボい顔してからに。」

「ショボいかもしれませんけど…、実は、私の祖父はうちの田舎の初代町長ですし、父親も校長まで務めた教育者ですし…。」

「うっ…。町長?!校長?!」

「はい、そうなんです。タヌーキさんが期待してたような育ちじゃなくて…ご期待に添えず、すみません。」

「ふ~ん…まあ、ええわ。劣性遺伝ちゅうか、世の中、何かの間違いも起こるもんやで。」

「ふふ、そうですね…。」

「でもな、とにかく、浮かれてたらあかんで。“天下一個別”は、いや、キーツネなら、必ずすぐに次の手を打ってくるはずや。」

 

※明日に続く

 

オーラのないマッチメーカーこと、株式会社WiShipの岡田がお送りしました爆笑