不平等にするのが個別指導
個別指導をしたいのなら、決して「全ての生徒を平等に」なんて、考えてはいけません。
本日はそんなお話です。
個別指導塾を運営している人の中には、どんな生徒でも「平等に指導すること」や「平等に対応すること」が大事だと考えている人がそこそこいますが、それは大きな間違いです。
いつものように自信満々に断言しちゃって、すみません!
「平等に」という時点で、それはもう個別指導じゃないわけです。
不平等こそ、個別指導塾を上手く運営する秘訣の一つです。
そもそも、個別に見るということは、一人ひとり対応を変えるということですよね?
つまり、平等にしないということなんです。
事実、一人ひとりの生徒の学力を伸ばそうと思えば、その子の「目的」「学力」「性格」を加味して、それぞれ違った指導しなければ上手くいかないのです。
しかし、よくある風景として…
仮に、同じ授業料を頂いている同じ学年の生徒を同時に担当しているとします。
80分授業です。
二人の生徒を平等にするために、できるだけ40分ずつ教えようと考えます。
これが普通の思考ですね。
ただ、個別指導においてはその発想では上手くいきません。
例えば、上記の例でいくと、
一人の生徒は入塾したての生徒で、しかも学力がなかり低いとします。(仮にA君としますね。)
片一方の生徒は何年も通塾していて、学力的にも安定しているとします。(この子はB君とします。)
その場合の授業は、A君に多くの指導時間を割き、B君には適度にアドバイスを送る授業を展開するのが正解です。
つまり、学力の低い生徒が入塾してきた場合、ある程度、教え込まなければ、なかなかできるようになりません。
しかし、ある程度力がついてくれば、勉強の仕方を教えてやり、できるだけ自分の力でやらせる方が良かったりします。
要するに指導時間に不平等が発生するのです。
教え込まなければならない生徒と自分でやらせた方が良い生徒では、こちら側の授業での関わり方が違ってきますよね。
だから、積極的に不平等にすべきなのです。
あっ、もちろん、生徒が不満に思うような不平等にしてはダメですよ。
それに、何故、不平等にしているのかという説明をして、本人の納得が要ります。
例えば、限られた自習スペースの活用を考えるなら、平等に自習させるのではなく、成績がふるわない生徒を多く呼び出し、成績がふるってる(?)生徒には家で勉強させるのです。
そして、そういう生徒には、「君は優秀なんやし、もう自習は卒業やね。家でも頑張れるはずやから、自分で頑張ってみ。一人で勉強できるようになった方が成績は伸びるから。」という話をしてやることが必要です。
こういった不平等戦法を用いて、生徒の成績を上げ、教室を円滑に運営していくのが、個別指導なのです。
でも、くれぐれも生徒の前で「不平等」なんて言葉は使わないようにしてくださいね。
それは禁句ですから(笑)。
ということで、できるだけ平等を目指すべきなのは指導や対応ではなく、「結果」…全員が成績が上がるという「結果」なのです。
本日はこのへんで。
オーラのないマッチメーカーこと、株式会社WiShipの岡田でした